武士道ワンポイントレッスン
三回目のテーマは「ゆとり」
ゆとり教育が失敗だったことは周知の如く。
でも、良く聞く言葉ですが、「ゆとりを持って仕事をしたい」とか「ゆとりが欲しい」と言う人が多くいらっしゃいます。
それでは、ゆとりってなあに?
―――余分に時間を取っておくこではないでしょうか?
それって時間の無駄遣いではありませんか?
―――うう~ん・・・それじゃ・・・少し多く予備を取っておき、失敗しても良いようにすること?
それって資源の無駄とは思いませんか?
―――私、難しいことはあまりよくわからないのですが!!!ブチ (ああ・・・切れちゃった)
このように「ゆとり」って言葉を曖昧にしか理解していないのに、あたかも解っているような錯覚で使っているように感じますね。
それでは
武士道 “ゆとり” の定義
「誰よりも一生懸命努力して、工夫して、危機管理もして、シャカリキに頑張った結果、前より速くできるようになったり、前より緊張しないでできるようになることで、時間や気持ちに余裕が生まれる事」
つまり、努力の結果に生まれた時間や気持ちの余裕を指すのであって、無駄に時間を確保しておくことではありません。
この無駄に時間を確保したことから、怠けたり、緊張感がなくなり失敗をしたりすることが多くなり、ますます自信をなくす結果を導いてしまいました。
よって、ゆとり教育が失敗したのは、ゆとりを楽をすること、辛い努力はなくすことという方向に解釈したからといえます。
遊ぶ時間を余分に取って楽をさせたのでは、学力が低下します。
それは、知識の欠乏を意味しますから、判断力が低下し、犯罪が増加、意欲は低下、よって自己中になってしまうわけです。
正しい“ゆとり教育”をするなら、
・少数精鋭授業にする
・子供達のわからないところを放課後たや日祭日も補講授業をして解るまで教える
・それらの補講の為に、補講専任講師を正規で採用する(補講専任講師の出勤時間をずらして午後13時~21時にするなど工夫する)
・現代はクーラーもヒーターも空調設備が整っているのだから、学力が追いつかない子は夏休みを減らして2週間くらいにして、他の日には補講を入れる
・春休みも、正規の教諭は補講に携わらなくて良いのだから、先生は新学年の準備に集中でき、子供は補講を受けることで取りこぼしがなくなる。
この様にすれば、雇用促進という社会貢献をしつつ、子供達はIQも学力も上がり、勉強をする気持ちにゆとりが生じる一石二鳥の優れた結果を得られることでしょう。
偏差値をなくして、学力テストを廃止しても、子供達の心にゆとりは生まれませんでした。
ゆとりは心に生まれなければ意味がありません。
時間のゆとりとは、言い換えれば暇なんですから。
それこそ暇をもてあましているから、細かいことに気がいき、人のことが気になっておせっかいになったり、過干渉になったり、それがイジメにだって発展するのですから。
忙しければ悩む暇だってありません。
時間ではなく心にゆとりを持つには、自信が付かなければなりません。
努力の末に勝ち取った自信から「ゆとり」は生まれるのです。
ゆとりとは、極めることにより湧き出る自信の産物であり、自信に伴うその人の風格に値するともいえます。
だから、失敗もなくなるから、ますますゆとりが生まれ、逆境にも挑む心の強さや勇気が育つのです。
ゆとりを得るには、必死になって努力することが条件であることを忘れてはなりません。
By 本多百代・人間力向上セミナーより
2010年5月20日 11:29 PM | 日記,武士道ワンポイントレッスン |