人間は評判の良い人よりも、評判の悪い人の方が誠実ですね。
とても評判の良い人は、誠実であろうとする前に、自分が悪くおもわれないように色々思いめぐらして行動する様に思います。本当は評判も良く、誠実な人が一番いいのですが、なかなか難しいようです。ちょっと自分を優先しようとすると、どうしても誠実ではない態度をとらざるを得なくなります。評判を上げるより、誠実である事が生きる上で大切で必要な事なのですね。
そして、何事も苦難を乗り越え、努力をしなければ、力を発揮する場に躍り出る事すら叶わないということなのでしょう。人間が光り輝く状態は、自分が世の中の役に立っていると確信できたとき、内から光るものが湧き出てくるように思います。それには、バランスをとりながら、ひたすら努力をして、ひたむきで謙虚な態度が必要なのですね。
和歌には言霊があります。何度も読み上げていると、自然とその生き方に近づけるように感じます。声に出して読むことが大切なのでしょう。
和歌
明治天皇御製
15日 いかならむ時にあふとも人はみなまことの道をふめとをしへよ
(誠の心こそ人生の基です)
昭建皇太后御歌
16日 みがかずば玉の光はいでざらむ人のこころもかくこそあるらし
(磨かなければひかりません)