西郷さんを思う

2010年7月29日

武士道日記2.gif
7月29日の日記
今日は「敬天愛人フォーラム21」で講演をしてきました。
神田のビルの6階に会場がありましたが、階段のみでした。
その時、主催者の挨拶で「登城して戴き、ありがとうございました」とありました。
なぜか嬉しくなってしまい、この場所がとても好きになりました。
出席くださった方々は、立派な方々が多く、名刺交換させて頂きましたら、大学教授もいらっしゃいました。
明治維新は、山岡鉄舟の命を捨てた奉仕の精神と西郷隆盛の大局を見極め先見性と私心のない判断が成し遂げたものです。
西郷さんがいなければ、もっと沢山の血が流れ、明治維新ではなく革命になっていたと思います。
武士道を実践した二人に、やはり国民として感謝をし、称えることを忘れてはならないと改めて感じました。
ぜひ学校の授業で、西郷隆盛と山岡鉄舟の人物研究を子ども達にさせて欲しいと思います。
胸が熱くなり、日本国を愛する人間に育つ事間違いありません。
今日も最初に西郷南州翁遺訓第三十ヶ条が読まれました。
私の大好きな文言です。
これを聞くと胸がジーンときます。
命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、仕末に困るもの也。
此の仕末に困る人ならでは、艱難を共にして、国家の大業を成し得られぬなり。
去れども、个様(かよう)の人は、凡俗の眼には、見得られぬぞと申さるるに付、孟子に、『天下の広居に居り、天下の正位に立ち、天下の大道を行ふ、富貴も淫すること能(あた)はず、貧賤も移すことを能はず、威武(いぶ)も屈すること能わず』と云いしは、今仰せられし如きの、人物にやと問ひしかば、いかにも其の通り、道に立ちたる人ならでは、彼の気象は出ぬ也。
これは西郷隆盛が山岡鉄舟のことを語っているものです。
命も惜しまず、手柄も欲しがらず、高い役職も欲しがらない、こういう人は敵からしたら厄介極まりないということですが、本当に信頼できて、信用できて、安心して付き合える人に間違いありません。
私も本当に本当にこのような生き方をしたいと強く強く思って研鑽しています。
なかなか・・・難しい修行で、一生かけてこの境地に達成できるか・・・欲を断ち切るのは本当に至難です。

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