猛暑の中、天満社で

2010年8月18日

武士道日記2.gif
8月18日の日記
私がいる部屋の窓から、いつも天満社の杜が見えています。
廊下側の窓からは教会の十字架が見えています。
神様に囲まれた凄い環境です。
今まであまり気になっていなかったのですが、今日は猛暑の中、どうしても天満社にいきたくなり、急遽参拝に出かけてきました。
急な長い階段を登り、途中の広場のようなところに出てから、もう一度階段を登るとお社に着きます。
階段を登る時は、わき目もふらず、ただ足元だけを見て、息を大きく吸いながら登りつめました。
そうでないと苦しくなってしまうほど、運動不足状態だからです。
木々で囲まれていて、景色が見渡せるというわけではありません。
神社の下には川が流れ、それに平行して名鉄本線が走っています。
お参りを済ませ、長い階段を降り始めて少ししたら、足がガクッとしました。
うっそぉーーー!!
つっかけサンダルを履いていったのですが、ベルトの脇がバキッとはがれてしまっていました。
鼻緒が切れたのと同じで何か悪い知らせ???
と思うと同時に「どうしよう!!歩けない」
どうにもこうにも、びっこを引くことすらできません。
はだしで歩くか、片足ケンケンしてかえるしか方法がない!!
でも帰りは緩やかな坂道を10分ほど登らなければならないのです。
この炎天下に裸足ではアスファルトの路面が熱くて歩けないし、片足ケンケンは心臓が破裂しそう・・・
しばし呆然としてから、安全ピンなどこの袋に入っているわけないわ・・・と思いながらも小さな布の手提げの中を見ました。
お財布とタオルハンカチと携帯しかない・・・・役に立たないものばかり。
出てくるときに、お賽銭のためにお財布と汗を拭くために小さいフリフリのついたハンカチにしようと思った時、暑くて汗をかきそうだから大きい方にしようと思って大きめのハンドタオルにしたのです。
それが功を奏しました。
これだ!! タオルハンカチを三角に折って、サンダルの底から足の甲までを一緒に結びました。
大き目のハンドタオルにして良かった。
歩けるではないですか!! やったぁ~!!
安心して嬉しくなりました。
その瞬間、鼻緒が切れるのって不吉な予感? と思い出しました。
心配になって父に電話をして「元気?大丈夫?」と聞いて、ここは大丈夫。
それから、ゆっくりゆっくり帰りました。
無事到着してからサンダルとハンカチを処分してから、鼻緒が切れた事はどういうことか調べました。
そうしたら、昔、死人を埋葬する時に、お墓の土を踏んだ草履は死の穢れがつくと思われていたそうです。
そこで、お墓の入り口で脱ぎ捨てて帰る慣わしだったとのことです。
そのとき、その草履を死霊さんや妖怪がはいてついて来れないように鼻緒を切って捨ててきたそうです。
だから、突然鼻緒が切れるのは不吉な知らせと思われたようです。
だから、厄落としになると書いてありました。
なんかホッとしました。
そうか、工夫をすれば難を逃れられるということだったんだ、と妙に納得して気分がよくなりました。
天満社の神様、ありがとうございました。
お蔭様です。

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