「武士道と経営」その1

2010年10月1日

武士道ワンポイント_title2.gif
25回目のテーマは「武士道と経営」
お金を稼ぐ会社の経営に、なぜ武士道が必要なのでしょう。
江戸時代が終わり明治維新になって、今の会社ができ始めました。その時の組織は、商家の慣習に従わず、武家の慣習に従って組織を動かしました。終身雇用の年功序列、一度就職をしたら定年まで勤め上げるのが当たり前でした。職場を転々とするのは、忍耐力がなく恥ずかしいこととさえ思われていました。一度お殿様に仕えたら、命を懸けて全うすることが良しとされていた武家社会と似てますね。
話は変わり、武士道を研修に入れると会社の業績は上がります。
理由は、社員が自発的になり意欲的になるからです。
社員を見張って『働け、まじめにやれ』と言っても、社員はサボることばかり考えます。しかし、見張りなどなくても「この社長のためなら!!」と思って動いてくれれば、真面目に必死に働いてくれます。それには、規則を作ったり、良いところを見つけて褒めてみたりするよりも、感動をさせればよいのです。
感動とはどうやったらさせられるのでしょうか?
感動するのは、自分の努力を見ていてくれた、立派な人目上の人が謙虚で偉ぶらず自分を気にかけてくれた、等というときに、特に起きます。だから、苦しい時に自分を認めてくれた、諦めていたときに助け舟があった、などどれも感動します。
経営者に以下の4タイプがいたとします。
①バランスシートとにらめっこをしながら、節約を言い渡す人
②グループを作り、チームごとに費用対効果を競わせる人
③成果が上がったらその都度上乗せして手当を出して、意欲を上げようとする人
④社員と一緒になって働き、朝も誰よりも早く出勤し、一緒に掃除もして後ろ姿を見せる人
果たしてどの経営者が一番業績を上げることができるか考えてみてください。その理由も考えましょう。
答えは次回の武士道ワンポイントレッスンでお話しいたします。

武士道ブログ

武士道協会会報誌