掃除と武士道

2010年10月3日

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26回目のテーマは「掃除と武士道」
掃除をするとすがすがしくなりますね。
掃除は目に見えたところだけでなく、たまには心も体も掃除が必要です。たとえば、嫌な事、恨みたくなること、腹立たしいこと・・・これらは全て成長のために用意された心の食べ物です。だから、栄養素だけを吸収したら、残りカスは排泄しないといけないわけです。つまり、私たちはご飯を食べて、栄養を吸収したらあとは大小便を排泄しますね。それと同じです。
しかし、頭に入った心の食べ物は、意外とゴミばかりを大事にしまって便秘になっている人が多いように思います。便秘すれば吹き出物もでてお顔もブキブキが出て醜くなりますし、お腹が重く感じて不快です。それと同じことが心と頭で起きているのに、誰も気づかないから、鬱になったらい引きこもりになったり、ニートになったり・・・。いろいろと弊害が出てきてしまうんです。要らないものは早く排泄しましょう。つまり忘れてしまう努力をするということです。
でも、簡単に嫌なことほど忘れられないものだから、とらえ方そのものを変えていくのです。そうすると、忘れやすくすることができます。案外どうでもいいことって忘れてしまうでしょう。その線でいくのです。腹を立てると、血圧も上がり、血糖値も上がり、脈拍数も上がり、良いことないです。
恨んでいても、損するのは恨まれた人でなく恨んでいる人です。だって、刑務所に入っている人はみんな恨まれているはずじゃないですか。でも、けっこう元気に出てきているではないですか。それなのに被害者の家族は、病気になったり、一家離散してしまったり・・・恨むということが身体を壊すし、精神も病んでしまうものです。
嫌なことを人生の課題で、問題を解いているし、自分で設定してきたと思うことで、恨まずに済ますことはできます。許す必要はありません。悪い人だと言いふらしても良いんです、ニコニコ笑いながら淡々と事実を言いふらすのですよ。眉間にしわを寄せて嫌だという感情を込めて言ってはNGです。
聞いている人が笑い出すように話すことがコツです。
掃除をするのは本当に素晴らしいことです。お部屋が綺麗になっても気持ちいいし、綺麗に掃除された公衆便所に入るのも気持ちいですよね。掃除していない部屋は、浮浪者の方が異臭を発して街をいているのと同じ状態です。身体の掃除はお風呂に入って体を洗うこと、それに心もちゃんと掃除掃除しましょう。目に見えるところだけでなく見えないところを掃除することも大切なことです。自分に必要でないことを忘れるのが心の掃除です。

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