2010年12月6日

和とは、和む(なごむ)という意味を持っています。コミュニケーションを良くするということですね。つまり和歌は和む歌、大和の国の歌、コミュニケーションの手段となる歌という解釈ができます。御製を読んでいると、まさにその通りだと思います。自信を持ち責任を全うすることは、「和」そのものだと思います。素晴らしい人間関係を構築するための手段ともなります。和歌の素晴らしさを子供たちに教えたいですね。
三笠宮様が顧問をなさっているカレッジで今度ある会が催されるそうです。そこで、歌う歌が大正時代の小学唱歌なのですが、それを今の20代の若者は学校で習っていないのです。だから馴染みがなく、歌を口ずさめないという状況です。つまり、学校でガンダムの歌は習っても、小学唱歌は学校で教えてもらえなかったというわけなのです。
それを知った時、歴史や文化が分断されてしまう・・・という恐怖を感じました。国民みんなが母国を大切に思う為には、文化と歴史の継承が必要不可欠ではないでしょうか。
和歌
明治天皇御製 
5日 萬代の國のしづめと大空にあふぐは富士のたかねなりけり
   (国民の自覚を強くし責任を重んじましょう)
昭建皇太后御歌
6日 むらぎもの心にとひてはぢざらば世の人はいかにありとも
   (自信を強く持つことです)
発行 明治神宮社務所

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