久しぶりにブログを投稿します。
白い杖をついた初老の男性が自由が丘駅のホームを歩いていました。
間もなく電車が到着しますというアナウンスが入っている時に、何と!線路に向かって歩き始めたではないですか。
黄色い線を超えるところでしたから、周囲が騒然となりました。
一番近くに居た私は、危ないと言いながらその初老の男性の後ろから両手で彼の両腕を支えるように向きを変えました。
その時、周囲も安堵の表情になったとたん、初老の白い杖を突いた男性が
「何するんだ!方向が分からなくなっちゃうじゃないか!!」
「・・・」
私はびっくりして声が出ませんでした。
もしかしたら、危ないと思いつつも見ているだけにしたとしても、彼はギリギリの所で方向変換したのかもしれません。その自信があって怒ったのかもしれません。
それでも、危険度を考えると手を差し伸べて良かったと思っています。
やはり、この時、私は自分がまだまだ武士道そのものではないことに気づきました。
それは、この男性に怒鳴られることは想像も予測もしていなかったからです。
ということは、無意識の内に、ある程度の“ほのぼのリアクション”を予想していたとなるわけです。
そうでなければ、「失礼しました」とくらい言えたかもしれません。
これは見返りを期待していなくとも、自分の考えで相手を決めつけていたと思われても仕方ないかもしれません。
全てに動じず、全てを受け入れ、そして、いつも平常心で惻隠の情を心がける。
そんな生き方にはまだまだ努力が必要だと思いました。
良い勉強になりました。
2014年5月1日 04:37 PM | 日記 |
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