急な雨

2014年5月4日

当時、小学校1年だった子供と二人でお墓参りに行ったときです。

お参りを済ませて駅に向かう時、突然雨が降り始めました。夕立です。

まさかの雨に傘も持たず、電車で1時間くらいかかるのですから「どうしよう」と思いました。

私はともかく、子供が濡れた状態でクーラーの効いた車内にいたら風邪をひかせてしまう。

「走ろう、このジャケットを頭からかぶって」と言って私のジャケットを子供に頭からかぶせました。

その時、後ろから来た車が横に止まり、「乗りませんか?」と声をかけてくださいました。60代のご夫婦でした。

「ありがとうございます、洋服が濡れているから」「大丈夫、気にしないで早く乗りなさい、子供が濡れちゃったら大変」

何度もお礼を言って駅まで送っていただきました。お墓から徒歩20分くらいの所を、車では2分くらいでした。見も知らない人にこんなに親切にしていただいて、有難くて嬉しくて感動して、とても気分が良く爽やかでした。

車が見えなくなった時

「ねえ、知らない人の車に乗っても大丈夫なんだね。先生が知らない人に声をかけれても知らんふりして、絶対について言っちゃダメって言ってたよ」

一瞬返事ができませんでした。瞬間に氷水をかけられた気分になりました。

「あのね、二十歳過ぎたらわかるんだけど、小学生には判断できないから、一人でいるときは先生がおっしゃったように、声をかけられてもついて行ったり、車に乗っちゃダメよ、いい?」

「ふ~ん・・・」まったく納得していない様子でした。

難しい世の中になっちゃった・・・爽やかな気分がずっと持続するような社会にしたい。

だから、武士道を広めたい、と改めて思いました。

このブログに書いていることは、100%実話の私の体験談です。

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