茨城県の鹿島神宮にお参りに行った時のこと。
当時、小学校2年生だった子供がとても小さなトカゲを見つけました。
それを大事そうに手の中に入れて頭を撫でていました。その指の間からトカゲが頭を出していました。
「可愛いでしょう、ペテトちゃんって言うんだよ」
「へえ~、名前も付けたんだ」
「うん、ねえ、可愛いと思う?」
「可愛いね」
「そう、それなら貸してあげる」
「え!!いいよ」
「どうして? ほら、可愛いと思うんでしょ? それなら貸してあげるから」
「いいわよ、いい」
「なんで? 本当は可愛いと思ってないんじゃないの?」
「可愛いけど触りたくないのよ」
「じゃあ、可愛いと思ってないじゃない。可愛ければ抱っこしたいでしょ?」
という会話がありました。
たとえ親しい仲間であっても、人によって度合いも感覚も違っているということを平素は考えもせずに会話をしており、お互い理解しあっていると思い込んでいるのではないだろうか?と思った時に、この忘れていたことを思い出したのです。
反発されなければ勝手に相手も自分と同じだと思っていることが、とても多いように思いました。
純粋な子供だからこそ言えることもあるでしょうが、私たちの会話もきちんと度合いも確認する必要が、本当はあるように思いました。
2014年5月6日 05:19 PM | 日記 |