革命・維新

2010年6月13日

『私も一言物申す』 世の中に一言!! 一言私にも言わせて(^。^)
第四回目のテーマは「革命・維新」
私の知り合いの先生で堀内保丸先生がいらっしゃいます。
もう82歳だったでしょうか。加茂一族の末裔です。
加茂一族はあの八咫烏です。
高校教師をしていた堀内先生の体験でとても胸を打つものがありました。
東大を目指している高校生が堀内先生に
「先生、最近勉強するのがばからしくなりました」
というのですね。
理由は皇太子様はあの様に恵まれているのに、自分は遮二無二努力をしなければ幸せを得られない、不公平だと言うのです。
だから、スタート地点が平等であるべきだというのですね。
そこで堀内先生は生徒に、親の七光りがあって、出発点から差が生じているのは不公平だと言うのか、それで幸福をつかむのは卑怯だということか、と確認します。
生徒がそうだと肯定すると、堀内先生はその生徒にあることを要求します。
それは、親から貰い受けたものは七光りや財産だけでなく、生まれつき目が見えないで生まれてくる人もいる。
スタート地点が同じでなければ不公平だと言うなら、その人の為に自分の眼を抜き出して、その人と同じスタートラインに並んであげられるかといいます。
そして、将来財産ができても子どもには残さずに寄付をするか、と聞きました。
生徒は答えられなかったんです。
堀内先生は、真の革命とは、富や権力の譲渡を迫るものではなく、人間を富や権力の誘惑から解放することであるとおっしゃっているのです。
こういうことが書かれた本が絶版になってしまっていて、復刻版が出版されないのですね。
本当に残念に思います。
これらのことは今の時代の先生の勉強にもなり、そのまま世の中に通用する教えだと思います。
教師の資格更新では、武士道(徳育)を入れて欲しいな・・・と思うのはわたしだけでしょうか?
明治維新だって、結局は富と権力のすげ替えといってしまえばそれまでというところもありました。
だって本当に無欲で闘った人は、日本を動かすこともなくみんな死んでしまったのですもの。
坂本龍馬だって、西郷隆盛だって、吉田松陰だって、佐久間象山だって、みんなみんな死んでしまいました。
この人たちが日本を動かしていたら、どうなっていたのかしら? と考えるだけでも胸が躍ります。
本当に平成維新は、人間を富と権力の誘惑から解放するものであってほしいです。
ここに気付いた人が次のリーダーにならなければ、どれだけ人が入れ替わっても、きっと世の中はあまり変わらないように思います。
どの時代も、富に目がくらみ権力にあぐらをかき始めると、世の中が乱れてきます。
勤倹質朴であることが、良い世の中にする絶対条件だと私は確信しています。
贅沢をしたい自分の心と戦い、同じ地球に生きる人で食べるものすらなくて苦しんでいる人に、少しでも分け与えたいと思って欲しいと思います。
みんな自分の余裕の部分でしか助けようとしない昨今。
工面をして助ける事の美しさや素晴らしさを味わって欲しいと思いました。
きっと、飛行機のファーストクラスの一座席をぬいぐるみの為キープするようなことを思いつくから、詐欺も思いついてしまったのでしょう。
それよりも、同じ地球で困っている人を救うためにそのお金を使っていたら、もっと違う形で世の中を風靡(ふうび)していたように思います。
欲の持ち方は本当に誤ると怖いです。

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